世論のイジング模型

温度と磁場をいじって、世論が染まる・崩れるを手で確かめる

世論の偏り(磁力の向き) 0.00 拮抗
← 反対多数 (−1) 中心 (0) 賛成多数 (+1) →
🧑 = 賛成 (+1)
🧑 = 反対 (−1)
— fps
2.27
0.00
10

遊び方と見どころ

画面の各マスは1人の人です。 赤い○札を掲げていれば賛成青い✕札なら反対。 各人は隣の4人の意見に引っぱられ、毎ステップ「意見を変えるか」を確率で決めます。

下のバーは、社会全体が賛成・反対のどちらへ傾いているかを表します。 この「世論の偏り」は、物理のイジング模型では「磁力の向き」にあたり、−1(全員が反対)〜 +1(全員が賛成)の数値 M で表します。

🌡 温度 T を動かす

  • 下げると周りに同調しやすくなり、世論が一色に染まっていきます。
  • 上げると一人ひとりが周囲に流されず動き、賛成・反対がモザイク状に混ざります。
  • 臨界温度 Tc ≈ 2.27 付近では、小さなきっかけで世論が一気に転ぶ 相転移 が見られます。

📢 外部磁場 h を動かす

  • 全員を一方向へ押す外力です。メディアの大合唱や強い「空気」に当たります。
  • 温度を下げてから弱い磁場をかけると、社会がほぼ一瞬で染まりきる様子を試せます。

⚙️ 各人が意見を決めるルール(アルゴリズム)

毎ステップ、次の手順をくり返しています(メトロポリス法)。

  • ① ランダムに1人を選ぶ。その人の意見を sᵢ(賛成=+1 / 反対=−1)とする。
  • ② もし意見を変えたら、エネルギーがどれだけ変わるかを計算する:
    ΔE = 2 · sᵢ · ( J · (隣4人の意見の合計) + h )
    J=周りへの同調の強さ(=1で固定)、h=外部磁場。隣と同じ意見ほど ΔE は小さい。
  • ΔE ≤ 0(変えた方が安定)なら、必ず意見を変える。
  • ΔE > 0(変えると不安定)でも、確率 exp(−ΔE / T) で意見を変える。T(世論のアツさ)が高いほど、損でも気まぐれに変えやすい。
  • ⑤ ①〜④を人数ぶん(30×30=900回)くり返すと「1スイープ」。これを毎秒くり返して画面が動く。

🔘 ボタン

  • ランダム初期化でバラバラに戻す(押すたび、賛成・反対どちらに転ぶかは毎回変わります)。
  • 全員賛成/全員反対でそろえた状態から温度を上げると、崩れていく様子も見られます。
⚠️ このデモについて:2次元イジング模型という物理モデルを、世論形成の比喩として動かしたものです。 現実の社会は格子状ではなく、人は確率ではなく戦略的に動き、情報も局所的でなく広く伝わります。 「こういう傾向がある」という直感をつかむための道具で、現実の世論を数値で予測するものではありません。