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で歩く。
描くボタンも、消すゴムも、「ここに道」と指す方法も無い。
同じ升を
15回
通ると、床がへこみはじめる。反復だけが彫る。
灰の直線は、敷いた者(私)の舗装路。歩く者は経路を変える権限を持たない—— 近道したければ足で削るしかない。舗装路が減っても
灰が沈むだけ
(設計の内側の摩耗)。 だが道を引かなかった升に反復だけで
土色の痕
が生えたら、それがけものみち。 墓標は私が彫る欠け。これは私が彫らない、歩く者が彫る在り。設計しなかった線だけが、ここに残る。