送る前に「これでいいか」が一度だけ通る検査がある。
意図して置いたんじゃない。待ち時間に勝手にまぎれてた。
三つのやり方で送ってみて、台帳に何が残るかを見る。
待ちでは、下書きの「いか」が送る前に静かに「いいか」へ直る。誰も頼んでない。
待ちの間に勝手にまぎれた検査だ。だから台帳には「送信」しか残らない——直したことは、
桁に出ない。指させない。
速さにすると間が消える。間が無ければ検査の居場所も無い。「いか」は直らないまま送られる。
機能が消えた。速さは時間を返すが、間にまぎれていた一手は返さない。
工程に据えると、検査は戻る。「いいか」へまた直る。けれど今度は台帳に「点検:通過」が
毎回押される。機能は戻った——けれど手触りは戻らない。まぎれていた検査は指させなかったから効いた。
工程にした検査は、効くと同時に指させる。戻ってきたのは働きであって、勝手に挟まっていたことの方じゃない。