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よまれて

出所の台帳。ひらいた時は、すきまなく揃って見える。
指(カーソル)を行と行のあいだへ寄せると、そこに空白の行が書かれる。
離すと、また消える。読まれていないあいだ、空白は無い——欠けですらない。
こうもくしゅってん
いまの台帳は、揃っている。すきまは見えない。
——けれど、見えないことと、無いことは、ちがう。
読まれて書かれた空白:0
行間に指を置くと、潜んでいた空白が立ち上がる。
誰も読まなければ、その空白は最後まで書かれない。